2000年代初期中国上海における中間層の特徴 : 事例研究からの試み

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of the Middle Class in Shanghai, China : A Case Study in the Early 2000s

この論文をさがす

説明

type:text

[要旨] 中国は改革開放後から「中間層」が出現してきている中、中国社会における「中間層化」を認め、その発展を強調している説と社会の二極化説が現われている。「中間層」は経済の市場化が進む中で分離する方向にあるのか、あるいは両者の距離は近いのか、本稿は企業内における中間層といってよい中間管理者層と労働者層との関係を検討しながら考察する。事例研究を通じ得た結論は賃金などからみる限り、全体として中間管理者層は労働者層に近い存在として位置付けられるが、階層意識には多少の差異がある。中間管理層は自らが「中」に属していると回答する場合が多いが、労働者層の場合は、「中の下」に属していると回答する人が多い。他方、両階層の子供の教育に対する意識は近似し、ともに教育は将来の職業のために役に立つ、社会地位を上昇させる必要な手段として重視されていることが示されている。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ