「人口大国の時代」とマルクス派最適成長論

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  • 「ジンコウ タイコク ノ ジダイ」 ト マルクスハ サイテキ セイチョウロン

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抄録

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アジアNIESが勃興した時代は「人口小国に有利な時代」であったということができるが, その後, アジアの高成長はASEAN諸国への伝播を経て, 中国, インドなど「人口大国」にももたらされつつある。BRICSとは後で加わった南アフリカを除けば, すべて1億人を超える人口大国であり, その時代を象徴している。本稿はその傾向を最初に確認した後, まずはその傾向の背景にある法則を明らかとし, 最後にそれが「マルクス派最適成長論」で展開されている成長理論と整合的であることを見る。どの国もが高度成長期を必ず持ち, その後におよそ類似の一人当たりGDP を実現するのであれば, それはそのうちに各国GDP比が各国人口比に接近していくことが必然となるからである。

論説

収録刊行物

  • 三田学会雑誌

    三田学会雑誌 107 (3), 445(139)-461(155), 2014-10

    慶應義塾経済学会

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