書誌事項
- タイトル別名
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- The Allure of the Sirens in Greek Classical Literature
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抄録
セイレーンの魅惑は様々な仕方で表現されてきた。セイレーンたちを描く古 代の壺絵から現代の絵画にいたる代表的な作品にも、彼女たちの魅惑に異なる 強調点をおいて描かれてきたことをたどることができる。ギリシア古典文学の 中でホメーロスの『オデュッセイア』においては、セイレーンたちの博大な知 識に基づく歌の内容に強調点がおかれる。これは主人公オデュッセウスが知識 を求める英雄であることを反映する。プラトンの『国家』においては、セイ レーンたちは天体の軌道上で、運命の女神たちとともに、現在・過去・未来を 妙なるハーモーニーで歌い続けている。『国家』において、人間の魂がその構 成部分間の調和を求めるべきであるとされるため、セイレーンたちの歌は人間 の魂の目指すべき理想のあり方を示している。アポローニオスの『アルゴナウ ティカ』においては、セイレーンたちの歌の内容は示されず、純粋な歌声の美 しさが強調される。これにより、この歌声の危険を即座に察して竪琴を強く鳴 らしてアルゴー号の乗組員たちが誘惑されることを防いだオルフェウスの賢い 判断が印象づけられる。
収録刊行物
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- ジェンダー&セクシュアリティ
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ジェンダー&セクシュアリティ (13), 49-60, 2018-03-31
国際基督教大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853651203308416
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- NII論文ID
- 120006783356
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- NII書誌ID
- AA12163540
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- ISSN
- 18804764
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可