Bibliographic Information
- Other Title
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- 同盟国の基地兵力と紛争抑止
- ドウメイコク ノ キチ ヘイリョク ト フンソウ ヨクシ
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Description
同盟国の兵力を多く駐留させると抑止力は高まるのだろうか。同盟による拡大抑止が配備兵力の規模によって強化されるかどうかはこれまで実証的に検証されていなかった。この研究は駐留米軍の規模が大きくなると紛争に巻き込まれるリスクが低下するのかを定量的なデータを用いて分析した。米国の同盟国を比較した統計分析の結果,配備兵力が多い国ほど紛争のターゲットになるリスクが減少するという明確な証拠は見つからなかった。また,イラク戦争時には多くの同盟国で駐留兵力の削減がされたにもかかわらず紛争リスクが高まった傾向も特に見られず,米軍の大規模兵力を駐留させることと紛争リスクに明確な関係があるとは言えなかった。分析結果は,通常戦力の大規模部隊を配備したからといって必ずしも拡大抑止が強化されるとは限らないということを示唆している。今後こうした実証研究を積み重ねて沖縄など米軍基地政策も再考していく必要があるだろう。
Journal
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- 青山国際政経論集
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青山国際政経論集 107 21-37, 2021-11-20
青山学院大学国際政治経済学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390853651738498176
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- NII Article ID
- 120007178488
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- NII Book ID
- AN10004672
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- DOI
- 10.34321/22067
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- NDL BIB ID
- 031868703
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- ISSN
- 02895129
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed