中国農村集団所有関係の研究動向について

書誌事項

タイトル別名
  • A Survey of recent studies on the rural land ownership of China
  • チュウゴク ノウソン シュウダン ショユウ カンケイ ノ ケンキュウ ドウコウ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

中国の農村地所有は、農民集団所有とされ村が管理し、村に属する農民が耕作権たる土地請負権を有している。私見は、この関係を、日本の入会権の総有論をもとに性格を解明してきた。本稿は、その延長上にある研究として、物権法制定後の中央政府の土地政策や重慶市の政策における新たな方策が、貧困層が多い内陸部農村における土地利用権モデルになりうるかを検討したものである。結論として、一般農業型農村においては、集団の土地管理権や役割を縮小するのは、妥当ではないとして、農民集団の役割の再評価を求めた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ