日本の公立図書館の発展期と児童サービス

  • 汐﨑 順子
    慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The developing period of public libraries in Japan and services to children
  • 1963–1970
  • 1963年から1970年を中心に

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説明

【目的】本研究は,1960年代半ばから1970年代における児童サービスの認識および位置づけを整理して検証し,わが国の公立図書館の発展期との関係を明らかにすることを目的とする.【方法】1960年代と1970年代に発表,出版され,この時期の公立図書館の運営と発展の核となった『中小都市における公共図書館の運営』(1963),『市民の図書館』(1970),『図書館政策の課題と対策』(1970)と,日野市立図書館の活動(1965~)に焦点を当てて文献調査を行い,児童サービス関係の内容を抽出して検証した.併せて児童サービス関係者への聞き取り調査を実施した.【結果】公立図書館の発展期には,貸出を伸ばすことに重点を置いた各取り組みが行われるなか,児童書の貸出数の多さが,児童サービスに対する認識と位置づけの変化につながり,児童サービスは図書館発展の重要な鍵ととらえられるようになった.以降の児童サービスに重点を置いた積極的な活動への迅速な方針の転換が,住民の要求,当時の社会の流れに呼応し,公立図書館の発展と普及への大きな力となったことが考察された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853719867824640
  • DOI
    10.46895/lis.62.81
  • ISSN
    03734447
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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