作業に認知刺激を組み込んだ二重課題の精神機能および認知機能改善効果
書誌事項
- タイトル別名
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- Integration of dual-task training into occupation in community-dwelling older adults
- A single-arm pre-post study
- 前後比較研究
抄録
運動課題と認知課題を組み合わせた二重課題は,高齢者の認知機能の低下を抑制する介入として注目 されている.本研究では,本人にとって重要な作業に認知課題を組み入れた二重課題の安全性と継続性を確認し,認知機能と精神機能に与える効果を検討することを目的とした.対象は15名の地域在住高齢者で, 6ヵ月間の前後比較試験を実施した.介入は以下の手順で実施した. 1 )重要な作業の列挙, 2 )認知課題の自己選択, 3 )認知課題を組み入れた作業の自己選択であった.結果指標は,WMS-R 下位項目の論理的記憶 I・II,CAT 下位項目の SDMT と上中下テスト,CAS 質問票,CES-D,SF-36とした.結果,参加者全員が脱落することなく,介入を完遂することができ,有害事象はなかった.介入前後で有意な改善が認められた指標は,論理的記憶 II(p<0.01,効果量=0.58),上中下テスト(p=0.03,効果量=0.53),CES-D(p<0.01, 効果量=1.00),CAS (p=0.04, 効果量=0.49), 社会生活機能 (p=0.04, 効果量=0.53) であった. 作業に認知課題を組み込むことは,自宅もしくは自宅周辺にて,継続して安全に実施可能であり,認知機能と精神機能を改善する新しい戦略として検討する必要がある.
収録刊行物
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- 作業科学研究
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作業科学研究 15 (1), 52-61, 2021-12-25
日本作業科学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853719895072256
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- NII論文ID
- 130008140088
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- ISSN
- 24344176
- 18824234
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可