気温および大気中二酸化炭素濃度の上昇が津軽地域リンゴ園における土中CO2動態におよぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of elevated air temperature and CO2 concentration on soil CO2 dynamics in an apple orchard
  • キオン オヨビ タイキ チュウ ニサンカ タンソ ノウド ノ ジョウショウ ガ ツガル チイキ リンゴエン ニ オケル ドチュウ CO ₂ ドウタイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

説明

本研究では気温および大気中CO2濃度がそれぞれ3 ℃および200 ppm上昇した条件のリンゴ群落を再現し,根圏における土壌水分,地温,土中CO2濃度変動の連続観測と地表面におけるCO2フラックスの測定を行った.外気温+3 ℃の条件によって,深さ15 cmの地温はリンゴの生育期間を通して3 ℃程度上昇した.深さ15 cmにおける土中CO2濃度および10月の地表面におけるCO2フラックスは高温高CO2区>高温区>対照区の順に高くなった.また,リンゴ樹周囲のCO2フラックスは樹から離れた場所と比較して高く,試験区間の差が大きかった.高温条件に加え,高CO2条件によって地上部および地下部のリンゴ樹や下草の現存量および乾物生産量が増し,植物根と微生物の両者による呼吸速度すなわち土中CO2生成速度が増加したことが要因と考えられる.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ