幼稚園実習のストレスとストレスコーピングについてII

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of The Stress and Stress Coping for The University Students in Kindergarten Practice II

抄録

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幼稚園実習のストレスとストレスコーピングの推移について明らかにすることを目的として,幼稚園実習前・前期終了後・後期終了後に,大学3年生95名を対象として,幼稚園実習について感じるストレスの程度と行ったストレスコーピングについて,質問紙調査を行った.幼稚園実習前・前期・後期を通して,「基本的作業」のストレス得点が一番高かったが,開始前>後期>前期と各期間で有意差がみられた.ストレス得点が高かった項目は,実習前では,①責任実習,②部分実習,③実習ノート,前期では,①実習ノート,②生活時間の変化,③部分実習,後期では,①責任実習,②実習ノート,③指導案作成であった.コーピングスキルについては,「情報収集」「カタルシス」「責任転嫁」「気晴らし」が,実習前に比べて前期実習・後期実習では,有意に少なかった.また,「放棄・諦め」は,実習前>前期実習>後期実習の順に減っていった.実習中にストレスコーピングの頻度が減っていることは,ストレスをためやすくなる危険があるため,大学教員も,各時期の学生のストレスを理解し,積極的にコミュニケーションをとることが望ましいだろう.

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