書誌事項
- タイトル別名
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- キリシタン ブンケン ニ オケル ヨツ ガナ ノ ヒョウキ ホウホウ アマクサバン ヘイケモノガタリ ナンゴクカイ ノ ヨウオン ヂャ オ チュウシン ト シテ
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抄録
マノエル・バレト筆「天草版平家物語難語句解」(以下「難語句解」)は、底本が定かであり、また書写部分と彼自身による記述部分を併せ持つ、版本と写本の中間に位置するものである。この「難語句解」と、同じバレトの手による「バレト写本」における四つがなの表記の間には、ヂに関して違いが見られる。これは、jjiが[iji]と誤読されることを避けるために、一度はjjiに落ち着いた規範的な表記が、「難語句解」成立時までにgiに改められ、その規範的な表記の移行に伴いバレト自身の書記法もjjiからgiへと変化したからだと思われる。またヂの絡む拗音であるヂャについて、キリシタン文献諸本ではgiaと記されているにも関わらず、バレトは「バレト写本」「難語句解」において一貫してjjaと表記している。ヂの表記がjjiだったことを考えるに、おそらく「バレト写本」成立時にはヂャをjjaと記すのが規範的な表記だったと思われるが、その後ヂがjjiからgiへ移行したのに伴い、jjaもgiaと変化したと考えられる。バレトは、ヂに関してはその変化を受容したにも関わらず、ヂャに関しては規範的な表記の移行を取り入れていない。これは、「難語句解」が移行の受容・実践の過渡期に、かつ音声を介在させて成立したものであるからだと思われる。
収録刊行物
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- Nagoya Linguistics
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Nagoya Linguistics 5 29-38, 2011-03-31
名古屋言語研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853879738887296
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- NII論文ID
- 120007186601
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- NII書誌ID
- AA12208922
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- HANDLE
- 2237/0002002008
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- NDL書誌ID
- 11049289
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- ISSN
- 18818072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可