書誌事項
- タイトル別名
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- ジョウダイ ニホンゴ ノ ドウシ レンセツ トリ ニ ツイテ フクゴウ ドウシ ノ ソンピ オ チュウシン ニ
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抄録
上代日本語に「複合動詞」が存在するのかについては、未だに定説を見ない。本稿では、上代日本語に多数出現する動詞連接「トリ-」について取り上げ、複合動詞の存否を中心に考察する。上代日本語の動詞「トル(取る)」が単独で使用される場合には、《常に目的語を伴う》《「手に」などのニ格を伴うことは少ない》という特徴を有する。また、「トル」は《自分の領域の外にあるものを(主として、手で掴むことによって)自分の領域の中に引き入れる》動作を表すと考えられる。これらの特徴を踏まえて上代日本語の動詞連接「トリ-」を調査したところ、目的語の存在しない「トリ-」、ニ格を顕著に伴いやすい「トリ-」、「トル」と「持つ」両方の特徴が保存されていない「トリ持つ」を確認することができた。この中には、前項「トリ」が接頭辞的である「トリ-」も存在する。このような、前項「トリ」が動詞「トル」の機能を有していない「トリ-」は、複合動詞であると考えられる。
収録刊行物
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- Nagoya Linguistics
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Nagoya Linguistics 5 1-14, 2011-03-31
名古屋言語研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853879745002112
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- NII論文ID
- 120007186602
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- NII書誌ID
- AA12208922
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- HANDLE
- 2237/0002002007
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- NDL書誌ID
- 11049278
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- ISSN
- 18818072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可