児童相談所における子どもの箱庭表現と家族の変容
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- 茂 晃久
- 東京都児童相談センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Sandplay Therapy and Family Transformation at a Child Guidance Office
- Role of the Office in “Realizing the Will” and “Passive” Nature
- 児童相談所の“意志をつなぐ”役割と“受動的”性質について
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説明
<p>本稿は親からの虐待を自ら訴えることにより,一時保護をされた男児への支援過程の考察である。児童相談所は一時保護をするたびに,男児を中心とした家族関係の強化を行った。一方,男児は箱庭で,家族や共存・統合をテーマにした表現をし,主体的に育ち直っていった。その結果,外的な変化と内的な変化とがパラレルに重なり合いながら,男児の成長にとどまらず家族の変容をももたらした。これらの支援から,一時保護の“守り”の機能や箱庭の湿った砂の性質,そして児童相談所の“意志をつなぐ”役割と,“受動的”性質などを明らかにした。さらに,それらが利用者やその周囲の人々の主体的な変容に寄与する可能性を指摘した。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 34 (1), 27-39, 2021
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853908030531456
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- NII論文ID
- 130008154932
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可