猛禽類調査の高度化・効率化を目指した鳴き声による種の自動判別:ニューラルネットワークとノイズリダクションによる精度向上

書誌事項

タイトル別名
  • AUTOMATIC IDENTIFICATION OF SPECIES FOR ADVANCED AND EFFICIENT RAPTOR SURVEYS: IMPROVING ACCURACY BY NEURAL NETWORKS AND NOISE REDUCTION

抄録

<p> 全国の開発事業に伴う環境影響評価や自然環境調査では,猛禽類等の生息状況調査が行われている.猛禽類調査では一般的に,現地での目視調査によって行動域や営巣地などを明らかにする.しかし,調査者が山林に立ち入ることで猛禽類が警戒したり,調査に多くの人手が必要となるため,効率的な調査技術の開発が求められている.本研究では,音声による5種の猛禽類(ミサゴ,ハチクマ,オオタカ,サシバ,ノスリ)および希少種のミゾゴイの種判別技術の開発を目的に,各種の営巣林近くで記録した音声データにノイズリダクション処理を行い,深層ニューラルネットワーク(DNN)による音声解析を実施した.その結果,6種のうち5種で90%以上の判別精度を実現できた一方で,環境音との誤判別も見られるなど,更なる精度向上に向けた技術的課題も示された.</p>

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参考文献 (11)*注記

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