ケーブル理論に基づく頻度依存性伝導ブロックの機序に関する仮説
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- 貞廣 茂樹
- 医療法人社団新進会 おさか脳神経外科病院 神経内科
書誌事項
- タイトル別名
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- A hypothesis on the mechanism underlying frequency-dependent conduction block based on the cable theory
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説明
<p>頻度依存性伝導ブロックとは, 神経伝導において複合活動電位の頻度 (周波数) が増すにつれてその振幅が低下する現象である。この現象が起こる機序として, これまで頻度の増大に伴う安全因子 (=駆動電流/閾値電流) 分母の増大が想定されてきた。最近, 筆者はケーブル理論について理論的に考察することにより長軸方向の電流振幅が頻度に依存する可能性を見出した。すなわち, 軸索が理想的な導体ではなく導体と絶縁体両方の性質を併せ持つことを考慮して理論を修正すると, ある頻度以上では長軸電流振幅が頻度の増加とともに低下することを示すことができる。これは安全因子の分子を低下させることに他ならず頻度依存性伝導ブロックの原因となり得ると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 臨床神経生理学
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臨床神経生理学 50 (1), 7-14, 2022-02-01
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854064983479424
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- NII論文ID
- 130008159156
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- ISSN
- 2188031X
- 13457101
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可