全身性強皮症の治療中に発症した夏型過敏性肺炎の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF SUMMER-TYPE HYPERSENSITIVITY PNEUMONITIS DURING IMMUNOSUPPRESSIVE TREATMENT FOR SYSTEMIC SCLEROSIS
  • ゼンシンセイ キョウヒショウ ノ チリョウ チュウ ニ ハッショウ シタ ナツガタ カビンセイ ハイエン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は全身性強皮症,二次性シェーグレン症候群を長期治療中の70歳女性.ステロイド薬を減量中に発熱が出現し,胸部CTで小葉中心性粒状影とすりガラス影を認めた.経気管支肺生検の病理および気管支肺胞洗浄液所見は過敏性肺炎に合致し,血清抗Trichosporon asahii抗体が陽性だった.家屋清掃後に症状と画像所見が改善したため,夏型過敏性肺炎と診断した.膠原病患者において肺病変を認めた場合には,多様な病態を鑑別する必要がある.特にアレルギー性疾患はステロイド薬投与によって診断が難しい可能性がある.正確に診断をするためには,丁寧な問診と画像読影に努め,積極的に組織学的検索を行う必要がある.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 71 (1), 42-45, 2022

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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