「小児非感染性ぶどう膜炎 初期診療の手引き」を読み解く

DOI
  • 岡本 奈美
    労働者健康安全機構大阪労災病院小児科 大阪医科薬科大学医学部小児科

書誌事項

タイトル別名
  • Commentary on the guidance for the diagnosis and primary treatment of juvenile non-infectious uveitis
  • Proposal from Japan College of Rheumatology, Pediatric Rheumatology Association of Japan and Japanese Ocular Inflammation Society( JCR/PRAJ/JOIS).
  • ─日本リウマチ学会/日本小児リウマチ学会/日本眼炎症学会からの提案─

抄録

国内で初となる「小児非感染性ぶどう膜炎初期診療の手引き2020年版」が発刊された.その背 景には,希少疾患に対する認知度の低さ,難治性病態にも関わらず治療ストラテジーが未確立と いう状況があった.そのため,最適治療・管理の標準化と,小児科医・眼科医の強固な連携を目 指し,小児リウマチ医・眼科医が協同して策定された.  小児非感染性ぶどう膜炎は自覚症状が乏しく,診断時すでにある程度進行し合併症を有する例 も少なくない.また,全身疾患の一症状として現れることや,全身治療を要する場合もあり,両 者の連携が重要となる.本稿では,海外・国内における疫学調査など文献報告を基に小児非感染 性ぶどう膜炎の実態について紹介し,「なぜ手引きが必要なのか」について概説する.そのうえで, 手引きに記載の事項と,活用方法のエッセンス・注意点を説明する.  この手引きが活用されることで,小児にも非感染性ぶどう膜炎患者がいることが広く認知され, 新たな診断ツールや,治療薬の適用拡大が進み,早期診断・予後改善につながることを期待する.

収録刊行物

  • 小児リウマチ

    小児リウマチ 12 (1), 50-57, 2022

    一般社団法人 日本小児リウマチ学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390854065000198656
  • NII論文ID
    130008161200
  • DOI
    10.34539/praj.12.1_50
  • ISSN
    2434608X
    24351105
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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