婦人科検診における子宮内膜ポリープに対する経腟カラードップラー超音波検査の有効性について

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タイトル別名
  • Utility of Transvaginal Ultrasonography with Color Doppler to Diagnose Endometrial Polyps in Gynecologic Examinations
  • フジンカ ケンシン ニ オケル シキュウ ナイマク ポリープ ニ タイスル ケイチツカラードップラー チョウオンパ ケンサ ノ ユウコウセイ ニ ツイテ

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説明

<p>目的:経腟カラードップラー超音波検査(以下カラードップラー法)の子宮内膜ポリープに対する婦人科検診における有効性について検討した.</p><p>方法:当院におけるカラードップラー法導入前(2013年4月1日から2016年3月31日まで)と導入後(2016年4月1日から2019年3月31日まで)の3年間で子宮内膜ポリープの診断数,サイズ,子宮内膜の輝度の違いについて比較,検討した.</p><p>結果:カラードップラー法導入前に著者が診察を担当した16,089人中,子宮内膜ポリープの診断件数は47人,導入後17,182人中,286人だった.導入後,Bモード経腟超音波(以下Bモード法)のみでの診断件数は33人,カラードップラー法併用群では253人だった.Bモード法で診断可能な低輝度子宮内膜での診断例のうちカラードップラー法併用群の腫瘍径はBモード法単独群に比し小さく,子宮内膜ポリープが認められにくい高輝度子宮内膜での診断数は,カラードップラー法併用後,有意に増加した.二次検査を受けた導入前29人,導入後199人中で子宮内膜ポリープ,子宮体がん,子宮内膜増殖症,子宮粘膜下筋腫を含む病変ありと診断されたのは導入前26人,導入後150人だった.</p><p>結論:カラードップラー法は,子宮がん検診において子宮内膜ポリープを診断する有効な検査方法と考えられる.</p>

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