高齢者入所施設で働く介護福祉士の疲労の検討--自覚症しらべの調査結果の分析

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  • コウレイシャ ニュウショ シセツ デ ハタラク カイゴ フクシシ ノ ヒロウ ノ ケントウ ジカクショウシラベ ノ チョウサ ケッカ ノ ブンセキ

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抄録

介護福祉士が働く高齢者入所施設における疲労状況について,日本産業衛生学会産業疲労研究会が作成した「自覚症しらべ」を用いて介護疲労軽減を目指し調査を行った。結果,介護福祉士の日勤,夜勤別の施設毎の疲労の状況が明らかになった。とくにグループホームのように小規模で平均介護度が軽い施設でも,単独夜勤や仮眠が確保できないことから全身の疲労感は大きく,特別養護老人ホームのような大型規模の施設では,勤務前に不安感が大きいことが明らかになった。老人保健施設のように長時間の勤務ではねむけ感が大きいことが明らかになった。遅出や早出の勤務シフトを有効に使い,単独や夜勤時間を少なくしたり,夜勤を2交代でも短い時間に設定することや,勤務に対する不安要因の検討を行い,個々にあった指導や検討を行うことや介護者の移動動線の見直しを行ったり,移乗動作の際の福祉用具の普及といった改善が求められる。

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