作曲作品 自然との対話8(2009)独奏フルートのために[楽譜]

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タイトル別名
  • サッキョク サクヒン シゼン ト ノ タイワ 8(2009)ドクソウ フルート ノ タメニ[ガクフ]

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抄録

本年(2010)は,太平洋戦争が終結して65年である。同戦争を経験した世代は,今や80歳代の後半となり,メディアはその人々の戦争体験を,様々な切り口で報道している。我が国と外国との近代兵器による戦争は,日清戦争に始まり太平洋戦争に至る。筆者は,いわゆる戦後世代にあたり,これらの戦争を体験していない。しかし,実体験がないからこそ,戦争の悲惨さに思いをはせる必要があると考えている。 本曲は,外国との二つ目の戦争である日露戦争に関係した人物や事項に関わる数字によって音列を作り,それに基づいて作曲したものである。音列に置き換えたのは,①宣戦布告の年月日,②講和の年月日,悲惨を極めた戦いであったと言われている③山の名称(203高地),203高地の戦闘の司令官であった乃木希典の④生年,⑤没年である(年は西暦)。 なお,数字は,以下のように各音にあてはめた。0=休符,1=C音,2=D音,3=E音,4=F音,5=G音,6=A音,7=H音,8=C音,9=D音,10=E音 演奏の際には,環境音素材をパーソナル・コンピュータにより編集した効果音を伴う。 本曲の初演は,2009年12月19日に照葉樹サロンで開催された照葉樹定期演奏会 Vol.20で,作曲者自身により行われた。

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