GTFSデータを用いた公共バスの遅延時間に関する時空間パターンの分析── 仙台市営バスを事例に ──

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Spatio-Temporal Patterns of Public Bus Delay Times Using GTFS Data:A Case Study of Buses of Sendai City Transportation Bureau

抄録

<p> 都市内公共交通の中で,バスは運行の交通渋滞の影響などにより定時制が確保されにくく,結果として移動の不確実性が増して利便性が低下することがある。この公共交通機関の遅延は移動の不確実性をもたらす事象であり,遅延の発生とその程度の時空間的なパターンの把握は,より実態に即した都市交通研究の発展に重要である。そこで本研究では,仙台市交通局の市バスを対象とし,公共交通機関のスケジュールならびに運行経路の位置情報からなるGTFS(General Transit Feed Specification)データと1ヶ月分のバスの運行記録とを結合することで遅延時間を精密に算出し,遅延発生のデイリーリズム,ウィークリーリズムの可視化と,時間的・地域的特徴を踏まえたその発生パターンを規定する要因の推定を行った。その結果,バスの遅延時間の時空間パターンは,曜日,時間,乗降客数,鉄道駅との位置関係によって規定されていることが明らかとなった。</p>

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