老年看護学実習における学内演習方法の教育効果(その1)ルーブリック評価表の活用効果と演習方法における課題の明確化

この論文をさがす

抄録

type:P(論文)

A大学の老年看護学の認知症高齢者グループホームでの臨地実習では,実習施設での学生受け入れの事情 に配慮し,週1回学内演習を取り入れている。本稿は,学内演習でおこなっているルーブリック評価表を用 いた振り返りの教育効果を明らかにすることが目的である。2013年後期から2014年度前期に老年看護学実習 を履修した看護学部学生を対象に,質問紙調査と学内演習記録の分析を行なった。質問紙調査では〈ルーブ リック演習による学びの深化〉〈ルーブリック評価表について〉〈ルーブリック演習の方法〉のいずれも高い 評価を得た。学内演習記録の内容分析では,体験の意味づけ,学びの広がりや深まり,学びの共有などのカ テゴリーに整理でき,演習方法の教育効果を確認できた。しかし,学生は実習体験の内省に困難を感じてお り,学生が評価表をより効果的に活用した振り返りができるような指導方法の検討が今後の課題である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ