「水と私」描画における心理的体験:描画後の対話を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • 「 ミズ ト ワタクシ 」 ビョウガ ニ オケル シンリテキ タイケン : ビョウガ ゴ ノ タイワ オ チュウシン ニ

この論文をさがす

抄録

application/pdf

論文(Article)

本研究では、連想刺激としての「水」に自己像である「私」を組み合わせた課題描画法と しての「水と私」描画の試案を作成し、「水と私」描画によってもたらされる心理的な体験 について、描画後の対話(Post Drawing Dialogue:PDD)から得られた質的データの分析 をグラウンデッド・セオリー・アプローチによって行った。最終的には、①「水の根源性へ の想起」、②「教示への心理的反応」、③「雨の想起」、④「快感情の喚起」、⑤「アイテムの 意味づけ」、⑥「描画の展開」⑦「内的世界の表出」、⑧「水の性質」、⑨「描画の世界への 没入」、⑩「過去体験の振り返り」、⑪「自己との対峙」という11のカテゴリーが抽出された。 描画行為及び描画後のPDDにより、描き手による水にまつわる体験やイメージが物語性を もって語られていく過程を見ることができた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ