コムギ由来プロテインジスルフィドイソメラーゼの発現,精製と性状

書誌事項

タイトル別名
  • Purification and Characterization of Wheat Protein Disulfide Isomerase Expressed in <i>Escherichia coli</i>
  • Purification and characterization of wheat protein disulfide isomerase expressed in Escherichia coli

この論文をさがす

説明

<p> 発芽・発根させたコムギ種子(品種ハルユタカ)の根部位よりRNAを抽出し,プロテインジスルフィドイソメラーゼ遺伝子(wPDI1~3)を取得した。wPDI1wPDI3は1548bp, wPDI2は1539bpであり,アミノ酸レベルでの相同性は,wPDI1とwPDI2間で98.6%,wPDI1とwPDI3は99.2%,wPDI2とwPDI3は99.0%であった。wPDI2を用いて発現用ベクター構築した後,大腸菌を形質転換させリコンビナントPDI(rPDI)を調製した。インスリンを基質としたrPDIの総活性は114 U,比活性は336 U/mgであった。また,rPDIの酸化活性は,還元変性オボアルブミンのリフォールディングにて測定した。rPDIとコムギ粉中のPDI(native PDI)の性状を比較したところ,両PDIともに温度30℃,pH 8.5で最大活性を示したことから,rPDIはwPDIと類似の挙動を示すことを確認した。さらに,rPDIはnative PDIよりも温度,pHともに高い安定性を示した。本研究は,小麦由来PDIの発現に成功した初めての報告である。</p>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (60)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ