アスファルト舗装の長寿命化に向けた施工継目の構造改善に関する取り組み

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タイトル別名
  • EFFORTS TO IMPROVEMENT THE STRUCTURE OF COLD JOINT TO EXTEND THE LIFE OF ASPHALT PAVEMENT

抄録

<p> 高速道路では,供用年数の経過とともにアスファルト舗装の路盤からの厚層打換補修を実施する箇所が近年増加している.このような状況を踏まえて,我々は全国的な開削調査を行った.その結果,アスファルト舗装にはアスファルト安定処理路盤に生じた疲労ひび割れや下層路盤の永久変形といった損傷とともに,雨水の浸透による下層路盤の脆弱化やアスファルト混合物間の層間接着の消失が明らかになった.アスファルト舗装の長寿命化を図る上で,雨水の浸透を抑制することと,層間接着力を高めることは重要であり,かつ最もシンプルな対策方法である.しかし,これらの手法を適切に評価できる手法はまだ確立されていない.そこで,アスファルト舗装に生じるコールドジョイントに対して,変状を生じさせる原因を再現した試験を用いて各種材料の評価を行った.コールドジョイントのうち縦継目については,それぞれの材料によって異なる特性が確認された.一方で,施工層間については,実道で見られた水による付着切れを再現した新たな試験を考案し,現在使用されている数種類のタックコートの評価を行った.本報告では,縦継目について評価の結果に基づき接着性と止水性に優れる材料の適用を技術基準化した取り組みと,施工層間については試験結果から明らかになったタックコートの課題について報告する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390854717575271040
  • DOI
    10.11532/jsceim.1.1_163
  • ISSN
    2436777X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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