経過中に間脳症候群を呈した乳児頭蓋咽頭腫の1例

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タイトル別名
  • Infantile craniopharyngioma associated with diencephalic syndrome: a case report

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抄録

<p>経過中に間脳症候群を呈した乳児頭蓋咽頭腫の1例を経験した.生後3か月の乳児に鞍上部腫瘍が同定された.標準体型(身長:62 cm,体重:6.1 kg)で,内分泌異常もなかった.内視鏡下に経脳室的のう胞開窓と生検が施行され,病理診断は頭蓋咽頭腫であった.1歳までは身長と体重の増加を認めたが,腫瘍の再増大とともに体重が減少した.機嫌は良く,食欲不振や嘔吐はないが,2歳時には体重が6 kgとなり,生後3か月時と同程度まで減少した.腫瘍の再摘出とその後の放射線治療により,腫瘍は制御され,るい痩は改善した.</p>

収録刊行物

  • 小児の脳神経

    小児の脳神経 47 (1), 76-79, 2022

    一般社団法人 日本小児神経外科学会

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