一乗谷朝倉氏遺跡出土の建築部材の加工痕について

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タイトル別名
  • Tool Mark Traces Left on Building Components Unearthed from the Ichijodani Asakura Family Site

抄録

本稿は一乗谷朝倉氏遺跡出土の建築部材13点の加工痕について調査した結果を報告するものである。その概要は以下の通りである。 ⑴敷居の溝は、小刀形状の道具で溝幅を定め、ノミで掘って形成されたと考えられる。溝挽鋸は使用されなかった可能性が高い。⑵製材はオガによる方法が主体であったと考えられるが、小さな部材は小割り用の縦挽鋸が使用された可能性がある。⑶材面の切削は、製材段階では斫り用の縦斧が使用され、次の段階で横斧(チョウナ)が使用されたと考えられる。⑷木口面は横挽鋸かノミによって切断される。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390854717648179584
  • DOI
    10.50862/dougukan.33.0_3
  • ISSN
    24361453
    09153683
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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