携帯型NDVIセンサーによるダイズ群落の受光率の推定

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  • Estimation of the Fraction of Light Interception of Soybean Communities using Handheld NDVI Sensor

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<p>携帯型NDVIセンサー (GreenSeeker Handheld Crop Sensor) を用いて2種類の測定方法 (ワイパー法と直線法) でダイズ群落の正規化植生指数 (NDVI) を測定し,NDVIによる受光率の推定に測定方法が及ぼす影響を検証した.試験は2019年に山口県農林総合技術センターで行った.ダイズ群落の栽植密度は2,5,10,15および30本 m–2 とした.ワイパー法は畝を交差するようにセンサーを動かしてNDVIを測定する方法とし,直線法は畝上のみを測定する方法とした.NDVIの測定は苗立ち後から子実肥大期までの間に9回行った.NDVIの測定と同日に光合成有効放射測定装置で受光率を測定した.受光率とNDVIの関係を調べたところ,直線回帰によってNDVIから受光率を推定する場合はワイパー法の方が直線法よりも誤差が小さいことが明らかとなった.NDVIから推定した受光率を使用して算出した日射利用効率は,直線法では2本 m–2 を除いて過小評価されたが,ワイパー法では実測値とほぼ一致した.以上のことから,ダイズ群落において携帯型NDVIセンサーで測定したNDVIから受光率の推定を行う場合,直線法よりもワイパー法の方が精度が高いことが明らかとなった.</p>

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