Senataxin(<i>SETX</i>)遺伝子バリアントを認めた孤発性amyotrophic lateral sclerosis(ALS)の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of sporadic amyotrophic lateral sclerosis (ALS) with Senataxin (<i>SETX</i>) gene variant
抄録
<p>症例は67歳男性.緩徐進行性の四肢筋力低下を認め,神経伝導検査で軸索性の運動神経障害,針筋電図で複数の四肢筋で神経原性変化を示した.筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis,以下ALSと略記)の診断基準であるAwaji基準のProbable ALSに該当したが,呼吸筋麻痺・球麻痺は認めず,遺伝子解析でALS4の原因遺伝子であるSETXに過去に報告のないバリアントを認めた.家系調査が実施できず確定診断には至らなかったが,同部位は哺乳類で高度に保存され,in silicoの解析でsenataxin機能障害が推定されることから,病原性バリアントである可能性が示唆された.</p>
収録刊行物
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- 臨床神経学
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臨床神経学 62 (3), 205-210, 2022
日本神経学会