Senataxin(<i>SETX</i>)遺伝子バリアントを認めた孤発性amyotrophic lateral sclerosis(ALS)の1例

  • 別府 祥平
    大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科
  • 池中 建介
    大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科
  • 藪本 大紀
    大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科
  • 藤堂 謙一
    大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科
  • 橋口 昭大
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科神経病学講座脳神経内科・老年病学
  • 髙嶋 博
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科神経病学講座脳神経内科・老年病学
  • 望月 秀樹
    大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of sporadic amyotrophic lateral sclerosis (ALS) with Senataxin (<i>SETX</i>) gene variant

抄録

<p>症例は67歳男性.緩徐進行性の四肢筋力低下を認め,神経伝導検査で軸索性の運動神経障害,針筋電図で複数の四肢筋で神経原性変化を示した.筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis,以下ALSと略記)の診断基準であるAwaji基準のProbable ALSに該当したが,呼吸筋麻痺・球麻痺は認めず,遺伝子解析でALS4の原因遺伝子であるSETXに過去に報告のないバリアントを認めた.家系調査が実施できず確定診断には至らなかったが,同部位は哺乳類で高度に保存され,in silicoの解析でsenataxin機能障害が推定されることから,病原性バリアントである可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (17)*注記

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