日本語版Behavioral Emotion Regulation Questionnaireの開発(1)因子構造と測定不変性の検証

抄録

<p>目的:日本語版Behavioral Emotion Regulation Questionnaire(BERQ)を作成し,その因子構造と測定不変性を検討した。方法:20歳から69歳の500名(男性252名,女性248名;平均年齢45.8±13.5歳)を対象にオンライン調査を行った。調査内容は日本語版BERQであった。結果と考察:全サンプルおよび男性・女性のサンプルにおいて確認的因子分析を行った結果,適合度は良好であり,原版(Kraaij & Garnefski, 2019)と同様の5因子構造(Seeking Distraction, Withdrawal, Active Approaching, Seeking Social Support, Ignoring)が確認された。性別による多母集団同時分析を行ったところ,配置不変モデル,弱測定不変モデル,強測定不変モデルのいずれのモデルも適合度は良好であった。そのため,制約条件の厳しい強測定不変モデルを採用した。結論:日本語版BERQは原版と同様の因子構造を有し性差を検討できる尺度であることが確認された。今後は信頼性と妥当性の検証をしていく必要がある。</p>

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