説明
<p>心臓の鼓動や胃の痛みなどの身体内部の感覚を内受容感覚といい,その内受容感覚の気づきには個人差がある。本研究では,内受容感覚の気づきの個人差を測定する代表的な尺度であるBody Perception QuestionnaireのBody Awareness(BPQ-BA)超短縮版の日本語版を作成し,因子構造や信頼性,妥当性について検証することを目的とした。一般成人358名,大学生296名を対象に翻訳した日本語版BPQ-BA超短縮版や,妥当性検討用尺度への回答を求めた。解析の結果,日本語版BPQ-BA超短縮版については原版同様の1因子12項目構造であり,十分な信頼性(ω=.88)が確認された。そして,BPQ-BAと身体的ストレス(r=.38-42)や内受容感覚の気づきを測定する別の尺度であるMAIAの気づき下位尺度(r=.40)の間に正の関連が示され,妥当性が確認された。重要な点として,特性不安とBPQ-BAは相関を示したものの(r=.25-.28),MAIA気づき尺度は無相関であった(r=.07)。こうした結果から,日本語版BPQ-BA超短縮版が弁別的妥当性を有しているとも考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PM-026-PM-026, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717726466816
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可