アメリカ自然災害保険制度の概括的検討

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  • アメリカ シゼン サイガイ ホケン セイド ノ ガイカツテキ ケントウ

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<p>近年の台風・豪雨等に代表されるように,わが国は自然災害の影響を受けやすい国土となっている。自然災害に対しては,災害後の被災者への対応方法の検討も重要となる。そのため,民間保険の有効活用が必要不可欠の課題となっている。もっとも,自然災害のような事象は,民間保険会社のみでは引受けが難しく,政府による何らかの関与(公的関与)が必要となることも考えられる。この点,比較法的にみると,具体的な公的関与のあり方については一様ではなく,わが国においても統一した見解は存在しないものと思われる。そこで,本稿では,このような自然災害保険への公的関与のあり方について,若干の比較法的な検討を行うこととしたい。すなわち,アメリカの連邦洪水保険制度,フロリダ州ハリケーン災害基金およびカリフォルニア州地震保険制度を対象とし,各制度の課題について若干の検討を加えることとする。これらには,関与の主体・仕方等,様々な制度的相違が存在しており,相互に比較参照することにより,自然災害保険をめぐる問題について多様な観点から検討することが可能になると思われる。</p>

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