大学生におけるCovid-19の心理的ストレスと オンライン/オフラインによるソーシャルサポートとの関連

  • 大橋 吹喜
    広島大学大学院人間社会科学研究科心理学プログラム
  • 橋本 忠行
    香川大学医学部臨床心理学科
  • 尾形 明子
    広島大学大学院人間社会科学研究科心理学プログラム

抄録

<p>Covid-19は授業のオンライン化,就職活動の変化,アルバイトの減少など大学生活に大きな影響を与えている。そこで,本研究では大学生におけるCovid-19の心理的ストレスについて調査し,大学生のストレス反応にオンラインまたはオフラインのソーシャルサポートが与える影響について検討した。大学生・大学院生105名を対象に①先行研究を参考に作成したCovid-19による大学生活ストレッサー尺度30項目,②岡安ら(1992)を参考にしたストレス反応尺度20項目,③大学生用ソーシャルサポート尺度24項目からなるオンライン調査を実施した。Covid-19による大学生活ストレッサー尺度を因子分析した結果,「大学生活への影響」と「進学・就職への影響」の2因子が抽出された。相関分析の結果,オンラインでの大学教員による情報的サポートと大学生活への影響に弱い負の相関が見られた。次に,ストレス反応を従属変数としたストレッサーの合計点(高群・低群)×各ソーシャルサポート(高群・低群)の2要因分散分析の結果,家族サポートで有意な主効果が見られ,オフラインの家族サポート高群は低群よりストレス反応が低かった。</p>

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