抄録
<p>新型コロナウイルス感染症の拡大は,ハイパフォーマンススポーツアスリートだけではなく,学業と競技の両立を目指す大学生アスリートを困難な状況に陥らせている(NCAA,2020)。本研究の目的は,コロナ禍における大学生アスリートの競技および日常生活のストレッサを抽出することであった。2021年4月関東圏と関西圏にある体育大学および体育系大学で現在スポーツ競技活動に取り組む大学生アスリートを対象とするweb調査を実施し,「コロナ禍における競技および日常生活における課題や悩み」について自由記述形式での回答を求めた。有効回答者158名から得られた記述内容について,内容分析法(Patton, 2002)を用いてカテゴリ分析を行った。結果より得られた1325個の記述より,コロナ禍における大学生アスリートのストレッサとして10のカテゴリ(競技活動の制限,感染への不安,感染対策に起因する身体的問題,感染対策に起因する経済的問題,感染対策に起因する社会的変化,対人交流機会の喪失,状況変容の常態化,新様式の競技生活適応,新様式の日常生活適応,新様式の学業生活適応)が抽出された。</p>
収録刊行物
-
- 日本心理学会大会発表論文集
-
日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PR-019-PR-019, 2021
公益社団法人 日本心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390854717730675328
-
- ISSN
- 24337609
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可