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- 福島 治
- 新潟大学
説明
<p>自己愛,マキャベリアニズム,サイコパスのようなダークな性格は,いずれも自己観の不安定さがみられると指摘されてきた。本研究では,これらのダークトライアドとBigFive特性の自己評定値に関する個人内変動との関連を検討した。大学生参加者277名がDTDD-JとRosenberg自尊心尺度に回答した後,およそ一カ月間の経験サンプリング法によりTIPI-Jの評定を行った。ダークトライアドの全体得点と自尊心を説明変数,各特性の平均値と個人内分散の大きさを目的変数として,混合効果位置スケールモデルのWinBUGSを使ったベイズ統計により分析した。ダークであるほど外向性と開放性の平均値が高く,協調性は低かった。また,個人内分散はすべての特性でダークトライアドの得点が高いほど大きかった。ダークな性格の人は,BigFive特性の自己評定値が不安定であることが示唆された。自尊心は,それが高いほど神経質性は低く,他の特性は高かったが,誠実性の分散が大きかったほかは特性の分散とは関連がみられなかった。個々のダークトライアドを説明変数とした分析も実施し,ダークな性格の個々の効果についても議論された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PB-041-PB-041, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717734742400
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可