説明
<p>日本語版Behavioral Emotion Regulation Questionnaire(BERQ)を作成し,その妥当性と信頼性を検討した。方法: 20歳から69歳の500名(男性252名,女性248名;平均年齢45.8±13.5歳)を対象にオンライン調査を行った。調査内容は行動型情動調整方略,抑うつ,不安,Well-being,認知型情動調整方略であった。結果と考察:下位尺度のクロンバックの α 係数は.80から.88であり高い信頼性が確認された。一方,再検査信頼係数は.53から.68であり,BERQの原版と同様,低い値であった。つまり人格特性としての安定性は見られないが,ストレスイベントへの対処方略としては緩やかな一貫性があることが示された。抑うつ,不安,Well-being,Cognitive emotion regulationとの関連も示唆された。結論:日本語版BERQの妥当性と信頼性を確認できた。今後は,どのような行動型対処方略が抑うつや不安,Well-beingに影響するかを検討し効果的な対処方略への示唆を得ることが期待される。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PB-045-PB-045, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717734743552
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可