抄録
<p>警察庁は2019年に発生した事故の緯度経度情報を公開した。また,スマートフォンの普及も進み,歩行中や自転車乗車中の個人の移動軌跡が記録されつつある。そこで本研究では,個人の移動ルートとその近くで発生した事故やその当事者等の情報を地図上に表示するアプリを開発した。同時に,Googleストリートビューと連携してその場所の環境を確認できる機能を組み込んだ。このアプリと21台のGPSロガーを用いて都市部の高校1年生58名(全員女性)を対象としたオンラインワークショップを実施した。実験参加者は自分の移動ルートを記録し,アプリにデータを取り込んだ上で13班に別れて議論を行い,環境や行動の改善点を話し合った。意識変容等については島崎ら(2021)で報告済みであるため,本研究では行動変容について述べる。その後再度移動ルートを記録し,議論の前後でルートを比較したところ,有効データ16名のうち,9名が事故リスクの高い道を避けるなどの何らかのルート変更を行っていた。一方,出発地から目的地が直線的な道で到達できる場合,周囲の他の道も同程度にリスクが高い(または低い)場合にはルート変更は行われていなかった。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PQ-012-PQ-012, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717734852352
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可