三次元コンピュータグラフィックスアニメーションの表現力――技術と表現についての考察
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- 趙 瑞
- 九州産業大学芸術学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Expressive 3D Computer Graphics Animation: Considerations on Technology and Expression
抄録
<p>映像表現におけるリアリティの問題は、古くて新しい問題である。1895年にリュミエール兄弟によって『ラ・シオタ駅への列車の到着』(1895年)が上映された際、観客は驚いて映画館から逃げたという有名な逸話がある。これは写実性が現実の列車と結びつき、観客に映像のリアリティが伝達された結果であるといえる。しかし今日のリアリティの問題は、コンピュータグラフィックス技術により現実世界を再構築することから、非現実的な「虚構の写実」、「作家によって作られた写実」を追及することへとその軸が移っており、そこから先端映像技術や作家の創作意識を含めた、さまざまな検討すべき課題が新たに生まれている。</p><p>本論文では、アニメーションにおけるリアリズムのアプローチについて、ダイナミクスアニメーション技術の応用とその表現力の視点から考察し、さらにアンドレ・バザンの映画理論を確認することで検討を行う。具体的には、アニメーションにおけるリアリズムの考え方について、ディズニーが1994年と2019年にそれぞれ制作した『ライオン・キング』を比較し、その問題を分析する。さらに、実験アニメーション作品『Ugly』(2017年)を取り上げ、作家の創作活動を確認していく。</p><p>本論文の目的は、アニメーションにおけるコンピュータグラフィックス技術とその表現を考察することによって、アニメーション表現の変容を明らかにし、今後の創作活動の方向性を示すことである。</p>
収録刊行物
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- 映像学
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映像学 107 (0), 5-17, 2022-02-25
日本映像学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717750282752
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- ISSN
- 21896542
- 02860279
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可