解重合可能なネットワークポリマーへの展開を 目指したポリフタルアルデヒドの活用

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タイトル別名
  • Application of Polyphthalaldehydes toward Depolymerizable Networked Polymers

抄録

<p>必要に応じて分解が可能なポリマーは,リサイクルやフォトポリマーなどさまざまな用途で利用が期待できることから,研究が盛んに行われている。中でも光化学的手法により分解が可能なポリマーは,基材へのダメージが少なく,分解の制御が可能という優れた特徴をもつ。ポリフタルアルデヒド(Polyphthalaldehyde:PPA)は,主鎖の分解が可能なポリマーとして古くから知られているが,その特徴的な分解特性から,最近あらためて注目されている。著者らは,PPA の末端にナフタレンオキシムを導入した光で分解可能なPPA(NaPPA)を合成し,溶液やフィルム中での光反応の挙動を詳細に検討してきた。また,光照射前後の機械的特性をナノインデンテーションにより解析した。さらに,PPA とアクリル酸ブチル(BA)との共重合により粘着性を有するPPA 共重合体(NaPPAMA-BA)を合成し,光照射に伴う易剥離挙動を確認した。本稿では,これまで報告されてきたPPA とそれらを用いた機能性材料としての応用例をまとめるとともに,著者らが研究している光分解可能なPPA について紹介する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390854717750513664
  • DOI
    10.11364/networkedpolymer.42.6_229
  • ISSN
    24342149
    24333786
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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