設置後25年の総合学科高校の現状 ―「総合学科高校の教育に関する実態調査」の結果から―

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タイトル別名
  • The Present Conditions of“ Integrated Course” Senior High Schools 25 Years after Implementation ―The Results of the National Survey―
  • セッチ ゴ 25ネン ノ ソウゴウ ガッカ コウコウ ノ ゲンジョウ : 「 ソウゴウ ガッカ コウコウ ノ キョウイク ニ カンスル ジッタイ チョウサ 」 ノ ケッカ カラ

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抄録

本稿は,設置から25年が経過した総合学科高校の現状を,全国調査の結果によって,明らかにしようとするものである.1994年の総合学科の設置以後,これまでにも何回かの全国調査が実施されてきたが,総合学科高校の増加に伴って,今回の調査はこれまでにない大規模なものになった.主な調査結果は以下のとおりである.①科目選択の際に,まず「系列」を選択させている学校が7割以上を占めた.②3年次の「課題研究」のテーマを「生徒が自由に決めている」学校が6割以上であった.③科目選択等のために専任のカウンセラーを置いている学校は約2割,卒業生の「追指導」を行っている学校は約1割にとどまった.④ホームルーム編成を毎年変更している学校が過半数を占め,すべての年次で「学業成績」が主な編成原理となっていた.以上のような結果は,今後の総合学科や高校教育改革全体の方向性を考える際に,さらには,それぞれの総合学科高校が自校の学校改革を考える際にも示唆を与えるものと考える.

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