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- 椿原 彰夫
- 川崎医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Frontal Lobe Plasticity and Process of Rehabilitation
抄録
<p> 2001 年にはじまった高次脳機能障害支援モデル事業に岡山県も一早く参画し, 現在も県単位の支援普及事業として積極的な活動を展開している。記憶障害, 遂行機能障害, 注意障害, 社会的行動障害などの高次脳機能障害は, 局在論や力動的局在論として捉えられてきたが, びまん性軸索損傷の病態や治療による機能改善については, 脳機能ネットワークの存在とその可塑性を無視することはできない。前頭葉機能に関連するネットワークとして, 上縦束 II (下尾側頭頂葉-DLPFC) と上縦束 III (縁上回-VLPC) , 下前頭後頭束 (後頭極-前頭極) , 鉤状束 (OFC-側頭極) , 帯状束 (帯状回-海馬膀回) などが知られている。 高次脳機能障害の改善に関しては, 機能訓練としての単なる学習のみでなく, 環境刺激や治療担当者の指導の影響も大きいと推察される。高次脳機能障害支援普及事業によって, 職業復帰や就労継続支援を受けられるよう支援することが大脳の機能改善にとっても重要である。 </p>
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 41 (1), 2-7, 2021-03-31
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717771760256
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可