オーストラリアの大都市圏におけるエスニック別にみた学歴と所得の関係
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- 石井 久美子
- 筑波大学大学院生
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Educational Qualification and Income in terms of Ethnic Differences in the Australia Metropolitan Areas
- Based on the Census Customised Data Analysis
- 国勢調査のカスタマイズデータによる分析
抄録
本稿では多文化・多民族化が進むシドニー,メルボルンの2大都市圏を対象に,学歴と所得の関係について考察することで,エスニックグループのオーストラリア大都市圏における社会的な位置づけを明らかにすることを目的とした。オーストラリア大都市圏におけるエスニックグループは,収入面では家庭で英語を話すグループに比べると低いが,大学進学率の高さやエスニックグループの人口増加からみると存在感が今後にさらに拡大すると予想される。エスニックグループの中でもインド系と中国語系は,他のグループに比べ大学進学率も高く収入も高い傾向にある。また,家庭で使用される言語の割合は,シドニーとメルボルン両都市で2倍にまで増加しているため,他のエスニックグループと比較し存在が突出していることが明らかとなった。
収録刊行物
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- 地理空間
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地理空間 14 (3), 181-190, 2021
地理空間学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717793615488
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- ISSN
- 24334715
- 18829872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可