急性呼吸促迫症候群(ARDS)の治療戦略

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タイトル別名
  • Therapeutic strategy for acute respiratory distress syndrome
  • キュウセイ コキュウソクハクショウコウグン(ARDS)ノ チリョウ センリャク

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抄録

<p>急性呼吸促迫症候群(Acute respiratory distress syndrome:ARDS)は,種々の原因や基礎傷病に続発して急性に発症する低酸素血症で,胸部X線上両側肺野に浸潤影を認め,かつ心不全,腎不全,過剰輸液などによる静水圧性肺水腫のみでは説明できない病態として診断される。2012年には新たなBerlin定義が公表された。このなかで“ARDS”は従来急性肺損傷(acute lung injury:ALI)と呼ばれていた軽症病態をも包含する概念となり,今後ALIの用語は使用されないことになった。診療指針としては,日本呼吸器学会が2010年に公表した「ALI/ARDS診療のためのガイドライン第2版」が最新であるが,現在関連学会が,合同で改訂第3版を作成中である。本稿では,治療に関するガイドラインおよびそれ以降のエビデンスの一端を紹介する。</p>

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