中央アジア諸国における海外直接投資の経済効果

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  • Economic impact of foreign direct investment in Central Asia
  • チュウオウアジアショコクニオケルカイガイチョクセツトウシノケイザイコウカ

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抄録

本研究では,中央アジア地域における海外直接投資が当該地域に及ぼした経済効果を実証的に検討する。入手可能なデータの制約から対象地域をカザフスタン,ウズベキスタン,キルギスタン,タジキスタンに限定している。先行研究を踏まえ,経済効果を水平効果,垂直効果(前方効果,後方効果)の3つの側面から捉え,企業の生産から原材料,資本,労働の効果を除いた全要素生産性を考察の対象とする。  分析に用いるデータは,世界銀行が主に発展途上国を対象としている企業調査(Business Environment and Enterprise Performance Survey),およびアジア開発銀行・EORA Global Supply Chain Databaseを用いる。分析対象期間は,2009年,2013年,2019年である。分析結果は,水平効果,垂直的効果ともに有意な結果が検出されていない。この点は,直接投資による外資系企業の浸透が見られる東南アジアおける実証結果と対照的である。

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