大規模クラスター時の課題 新型コロナウイルス感染症対応より
書誌事項
- タイトル別名
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- Problems against coronavirus disease 2019 based on the experience of responding to a large-scale infection cluster
抄録
<p>【背景】医療機関内でクラスターが発生した場合、現場は混乱する。感染経路の特定、診療の継続の有無の判断、外部機関との調整など多岐にわたる業務を、刻々と変化する状況に対応しつつ実施しなくてはならない。大規模院内クラスター時の課題と対策について報告する。【事例】地域の中核を担う急性期病院で複数の職員より新型コロナウイルス感染症陽性者を認めたことを発端に患者94名、職員97名、患者・職員の同居家族など40名、合計231名のクラスター事例となった。本事例はクラスター対策班接触者追跡チームと統括DMATが支援を行った。【考察】早期に対策本部を立ち上げ対処したが予想外の感染拡大ならびに本部内での感染者の発生により対応に難渋した。大規模クラスターとなった場合、感染制御の専門家だけでなく、組織を統括する災害医療に精通した医師の協力は不可欠である。</p>
収録刊行物
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- 日本災害医学会雑誌
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日本災害医学会雑誌 27 (1), 89-95, 2022-04-15
一般社団法人 日本災害医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854717938647808
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- ISSN
- 24344214
- 21894035
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可