書誌事項
- タイトル別名
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- フクシ 「 チャン ト 」 ノ ゴシ
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抄録
現代語において、様態副詞および評価成分として用いられる「ちゃんと」は、擬声語に由来し、かつては様態副詞としてのみ用いられたと考えられる。つまり、現代に至るまでに、様態副詞から評価成分へ変化したことが予想される。そこで、本稿では「ちゃんと」の用例を通時的に収集し、その変化の過程を調査する。調査結果から、本稿では、評価成分としての使用は近世後期以降に次第に定着していくこと、様態副詞の「ちゃんと」が評価成分へと変化しえたのは「ちゃんと」の様態的意味が影響していたことを主張する。また、「ちゃんと」の変化は、他の擬声語由来の副詞と同様の、副詞の意味変化の類型の中に位置づけられる可能性を指摘する。
収録刊行物
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- Nagoya Linguistics
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Nagoya Linguistics 16 15-28, 2022-03-31
名古屋言語研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854882570689024
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- NII書誌ID
- AA12208922
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- HANDLE
- 2237/0002002343
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- NDL書誌ID
- 032449029
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- ISSN
- 18818072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可