尾瀬産維管束植物相とその再検討

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タイトル別名
  • Vascular plant flora of Oze, Japan and its revision
  • オゼサン イカンソク ショクブツソウ ト ソノ サイケントウ

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抄録

標本にもとづく尾瀬の自生維管束植物は,893種類(834種7亜種34変種18雑種)であった.このうち,31種類は環境省により絶滅危惧種に指定されており,群馬県,福島県,新潟県により指定されているものも含めると,絶滅危惧種は160種類に達する.尾瀬の植物相は日本海要素を多く含むことに特徴がある.一方で尾瀬には,隔離分布種する稀産種も多い.尾瀬固有の分類群(種・亜種・変種)はキンポウゲ科のオゼキンポウゲRanunculus subcorymbosus var. ozensisのみで,オゼヌマアザミなど数種は尾瀬とその周辺のみに分布が限られる準固有種である.尾瀬の帰化植物は25種類で,他に平地性植物の侵入も報告されている.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 80 175-197, 2022-03-31

    低温科学第80巻編集委員会

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