看護大学教員のバーンアウト関連要因

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  • Factors Contributing to Burnout Among Faculty Members at Nursing Colleges
  • カンゴ ダイガク キョウイン ノ バーンアウト カンレン ヨウイン

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抄録

<p>看護大学教員のバーンアウト関連要因を明らかにするために,全国の私立系看護大学で学部長および学科長に協力の得られた17校に勤務する看護大学教員を対象に,2020年2月から3月までに自記式質問紙調査を実施した。バーンアウト測定尺度は,MBI-GS日本版を使用した。対象の平均年齢は47.14歳±9.91,大学教員経験平均年数7.86年±6.57,日本版MBI-GS総合得点(以下,バーンアウト総合得点)の平均値は,12.95±3.41であった。バーンアウト総合得点を目的変数とし,自由度調整済み決定係数が0.71であった重回帰分析においては以下の5つの変数が抽出された。「今の職場を辞めたい」者(β=0.37,p<0.01),「教育実践力に自信がない」者(β=0.34,p<0.01),「領域内で教員の数が足りないと感じる」者(β=0.21,p<0.01)」,「ここ3か月以内,食欲がないと感じる」者(β=0.16,p<0.01)は,有意にバーンアウト総合得点が高く,逆に,「仕事以外の生活のバランスがとれている」者(β=-0.26,p<0.01)は,有意にバーンアウト総合得点が低かった。教員数の調整,教育実践能力の向上,仕事以外の生活のバランスの向上に努めることで,看護大学教員のバーンアウトが予防できる可能性がある。</p>

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