前立腺前脂肪組織内リンパ節転移を認めた低リスク前立腺癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • CASE OF LOW-RISK PROSTATE CANCER WITH LYMPH NODE METASTASIS IN THE ANTERIOR PROSTATIC FAT TISSUE

この論文をさがす

抄録

<p>症例は78歳男性,PSA 10ng/mlにて受診され,MRI撮像したところ,尖部側移行域領域にPI-RADS version2にてcategory 5を指摘.経直腸的+経会陰的前立腺針生検を計20カ所行い,経会陰生検の右辺縁域腹側にGleason score 3+3の病変を認めた.明らかな転移を認めず,ロボット支援根治的前立腺摘除術(RARP)実施(病変1:両葉移行域に30mmでGleason score 4+5,EPE1,RM1,ly0,v0,pn1,sv0 病変2:左葉辺縁域に4mmでGleason score 3+3,EPE0,RM0,ly0,v0,pn0,sv0).別に提出された前立腺前脂肪組織内にリンパ節転移を認めた.</p><p>前立腺前脂肪組織の除去は簡便な手技であり,断端の評価にも有用と考えて当院ではルーチンで病理診断を行っている.前立腺前脂肪組織の中にリンパ節を認める可能性は非常に低く,その中にリンパ節転移を認める可能性はさらに低いとされている.</p><p>当院にて偶発的に認めた前立腺前脂肪組織内のリンパ節転移に関し,若干の文献的考察を加えて報告する.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ