41年間大気暴露された耐候性鋼溶接継手のさび組成と疲労強度

  • 木下 幸治
    岐阜大学 工学部社会基盤工学科
  • 櫻井 勇太
    瀧上工業株式会社 技術本部技術企画グループ
  • 馬場 梨瑛
    岐阜大学大学院 自然科学技術研究科環境社会基盤工学専攻
  • 蓮池 里菜
    山口大学大学院 創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野
  • 小野 友暉
    岐阜大学 工学部社会基盤工学科

書誌事項

タイトル別名
  • COMPOSITION OF RUST LAYER AND FATIGUE STRENGTH OF WEATHERING STEEL WELDED JOINTS WEATHERED FOR 41 YEARS

抄録

<p> 多くの無塗装耐候性鋼橋梁が供用40年を超え,半世紀に近い時間で形成された緻密な保護性さび層を有する溶接継手の疲労強度を明らかにする必要がある.本研究では41年間大気暴露された耐候性鋼溶接継手のさび層計測,さび組成分析,疲労試験を実施した.さび層厚さ,腐食ピット深さ,溶接止端付近のさび表面半径は,大気暴露期間25年と同程度または若干の増加が見られた.さび組成構造は,25年を超える既往の耐候性鋼と同様にα-FeOOH層が地鉄付近に分布する保護性さび層であった.その上で,疲労強度は大気暴露期間25年と同程度から長寿命側であり,保護性さび層の維持により疲労強度も維持されたことを裏付けた.加えて,目視と磁粉探傷試験によるき裂検出を試み,保護性さび層がき裂に被ることで,き裂発生初期の検出精度低下が課題になると示唆した.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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