留学選択と階層 : 中国人中高生の親に対する質問紙調査を中心に

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  • Family Choice and Studying Abroad : A Survey of Middle and High Student’s Families in Five Chinese Cities

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[要旨] 社会階層は家庭の教育意識、とりわけ留学に対する親の意識とどのような関係を持つか。本論文は、中国の五つの都市(北京、上海、深圳、長沙、福州)における中高生の親に対する質問紙調査の結果を元に考察した。世帯収入、学歴から社会階層を上位層、中間層、下位層の三つにわけ、その差異について分析した。主な結論は、①留学に対する関心は全体として強く、また世帯収入が高いほど、親の海外経験と学歴があるほど、留学に対して積極的である。②上位層の一部は中等教育段階から留学を前提とした教育戦略を構築し、コロナ禍においても留学を遂行しようとしている。中上位層は留学を中国国内進学の代替策として考慮している傾向がある。③家庭における教育支出は階層による差異がなく、中間層以上の家庭は子どもの成績と外国語能力に対する自己評価が高い。

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